
「なんだか最近、理由もないのに気持ちが沈んでしまう……」 「いつもなら気にならないことに、イライラしたり落ち込んだりしてしまう」
雨の日が続くこの時期、そんな風に心がモヤモヤすることはありませんか?
「自分の心が弱いのかな」と自分を責めてしまう方も少なくありませんが、実はそれ、あなたの心が原因ではないかもしれません。
この「気分が落ち込みやすい時期」、私たちの「体」の中では、ある変化が起きています。気持ちばかりに目が向きがちですが、実は先に体が頑張りすぎていることも少なくありません。今回は、心と体の密接なつながりと、そのモヤモヤを優しく解きほぐすヒントをお話します。
なぜこの時期、気分が落ち込みやすいの?「体」が教えてくれるサイン
梅雨に入ると、雨や曇りの日が多くなり、気圧もコロコロと変わりますよね。実は、私たちの体は、このお天気の変化に合わせようと、無意識のうちにものすごく頑張っています。
朝起きたときから「なんだか体がだるいな」と感じたり、いつも以上に「首肩こりがつらいな」と感じたりしていませんか?
心と体は、1本の糸でつながっているようなものです。体が外の環境についていこうとフル回転して疲れてしまうと、心を支えるための余裕が少なくなってしまう。それが、「理由のない気分の落ち込み」として現れていることが多いのです。

「心がきつい」ときは、先に「体がこわばっている」かも
気分が沈んでいるとき、ご自身の体に少し意識を向けてみてください。 無意識に奥歯を噛み締めていたり、肩がすくんでガチガチになっていたりしませんか?
「悲しいからうつむく」だけでなく、「体がこわばってうつむいているから、気持ちも引っ張られて落ち込む」というルートもあるのです。心が SOS を出す前に、体はすでに悲鳴を上げているのかもしれません。
「最近なんだか気分が晴れないな」と感じたときは、まず首や肩、お腹の力が抜けているかを確認してみてください。
体のこわばりは、自分では気づきにくいものです。でも、少し意識を向けるだけでも「思ったより力が入っていたんだな」と気づくことがあります。
気分が落ち込みやすい時期に、体の中で起きていること
この時期に気持ちが不安定になる背景には、頑張るモードと休むモードがうまく働かなくなっている状態があります。
晴れた日はアクティブに(オン)、夜や雨の日はリラックス(オフ)するのが自然なリズムですが、梅雨時期は外の環境が不安定なため、スイッチがパチパチと急激に切り替わったり、逆に「ずっとオンのまま(緊張状態)」で固定されてしまったりします。
- 夜中にふと目が覚めてしまう
- 寝ても疲れが抜けない
- 朝から首や肩が重だるい
👉休んでいるのに回復しない…そんな疲れが続く理由はこちら
これらはすべて、体がリラックスモード(オフ)に切り替わりきれず、緊張したまま朝を迎えてしまっている証拠です。心が落ち込むのは、あなたの性格のせいではなく、体が「もう限界だよ、休みたいよ」と教えてくれている大切な反応なのです。
無理に変えようとせず、まずは体を優しく「整える」ことから
「落ち込んじゃダメだ」「ポジティブにならなきゃ」と、無理に気持ちを奮い立たせようとすると、体はさらに緊張して逆効果になってしまうことも。
本当は休みたい体に「もっと頑張れ」と声をかけているような状態になってしまうこともあります。
そんなときは、心ではなく「体」からアプローチしてあげるのが近道です。

今日からできる、体をゆるめる小さな引き算
- 息を「吐く」ことを意識してみる
緊張しているときは呼吸が浅くなりがちです。吸うことよりも、お腹の中の空気を「ふぅーっ」と全部吐き出すイメージで、一息ついてみてください。 - あったかい飲み物で、お腹からホッとする
冷たいものを控え、じんわり温かいものを口にすると、内臓から緊張がゆるみ、強張っていた首や肩の力がふっと抜けやすくなります。
無理に心のスイッチを切り替えようとする必要はありません。まずは頑張っている体に「お疲れ様」と声をかけるように、少しずつ強張りを整えていきましょう。
からだの声に耳を…
気分の落ち込みを無理に消そうとしなくても大丈夫です。
まずは「最近少し頑張りすぎていたかな」「体も疲れていたのかもしれないな」と、自分の体の反応に目を向けてみてください。
気分が落ち込みやすいこの時期、それはあなたが弱いからではなく、体が季節の変化と一生懸命戦っている証拠です。
だるさや首肩こりといった体の声に耳を傾け、まずは体を優しく整えてあげること。 焦らず、あなたのペースで、この梅雨を一緒に乗り越えていきましょうね。
もし、「自分一人では体の力がうまく抜けないな」と感じるときは、いつでも気軽にご相談ください。まずは体のこわばりを、一緒に優しくほどいていきましょう。
Q. 梅雨の時期に気分が落ち込むのは、自律神経の乱れが原因ですか?
A. はい、深く関係しています。この時期は気圧や湿度の変化が大きく、体内のバランス(自律神経)を一定に保とうとして体が過剰に頑張ってしまいます。その結果、体力が消耗し、首肩こりやだるさと一緒に、気分の落ち込みとして現れやすくなります。
Q. 気持ちが沈んでいるとき、無理に運動などをした方がいいですか?
A. 無理に体を動かす必要はありません。気分が落ち込んでいるときは、体も疲労して緊張している状態です。激しい運動で無理に変えようとするよりも、まずは温かいお風呂に浸かったり、深呼吸をしたりして、体を「整える・ゆるめる」ことを優先してください。
