
朝起きた瞬間から、なんだか体が重い。 空気があまりにもジメジメしていて、まるで薄い布団を何枚もまとっているかのように体がだるい……。
湿気の多い日、そんなふうに感じること、ありませんか?
「自分の気持ちがたるんでいるのかな」 「もっとシャキッと頑張らなきゃ」
そうやって、ご自身を責めてしまう方も少なくありません。でも、けっしてそんなことはないんですよ。
その重さは、あなたの心がサボっているのではなく、体が一生懸命に外の環境とバランスを取ろうとがんばってくれている証拠(サイン)です。
不調というと「悪いもの」と感じてしまいがちですが、実は体が今の状態を教えてくれている大切なメッセージでもあります。
今回は、湿気の多い日に体が重く感じる理由と、そのがんばっている体を優しく労わり、整えていくヒントをお話ししますね。
湿気の多い日に体が重い、だるいと感じる理由

梅雨時期など、空気中の水分が多くなると、私たちの体はいつもと違う変化を起こしやすくなります。
汗がうまく外に出せない
ジメジメした日、一番影響を受けるのが「汗」です。
まわりの空気に水分が満ちていると、
体の中の余分な水分が汗として外に逃げにくくなります。
すると、本来なら外に出ていくはずの水分が内側にこもってしまい、まるで水を吸ったスポンジのように、体が重く、だるくなってしまうのです。
東洋医学でも、余分な水分が体に停滞すると
重だるさやむくみにつながると考えられています。
体の中の「巡り」がのんびりモードに
東洋医学では、湿気は「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれ、
体に余分な水分や重さをもたらすものと考えられています。
特に下半身に溜まりやすく、巡りを滞らせる特徴があります。
水分がうまく巡らなくなると、筋肉がこわばりやすくなり、
普段からの悩みである「首肩こり」がいつも以上に強く感じられることもあります。
疲れが抜けないのは、体がずっとがんばっているから
「ただ天気が悪いだけなのに、どうしてこんなに疲れるんだろう?」と思いますよね。
実は、湿気や気温が目まぐるしく変わるこの時期、私たちの体は「いつも通りの平熱や体調」を保とうと、裏側でフル回転しています。
無意識のうちに、自律神経がアクセルとブレーキを
何度も踏み直しているような状態です。
そのため、特別なことをしていなくても、体にとっては「見えない残業」が続いているようなものなのです。
これでは、休んでいるつもりでも疲れが抜けないのも無理はありません。
体が重いのは、あなたへの「少しペースを落としてね」という、体からのやさしいメッセージなのです。
「しっかり休んでいるはずなのに疲れが抜けない」「朝から体が重い状態が続いている」という方は、こちらの記事👇も参考にしてみてください。
【休んでいるのに回復しない…そんな40代・50代女性に知ってほしい🔗『疲れが抜けない本当の理由』】
無理に変えようとせず、今の体を優しく「整える」

重い体を無理に奮い立たせる必要はありません。
今の状態を否定せず、ただそっと寄り添って整えていきましょう。
お腹の中から温かい水分を巡らせる
体が重いときは、冷たい飲み物を一気に飲むと、
さらに水分が体の中に溜まりやすくなります。コップ1杯の白湯や、温かいお茶などをゆっくり少しずつ飲んでみてください。
内側からじんわり温めることで、体の中の巡りが自然と動き出します。
力を抜く時間を作る
「がんばらなきゃ」と思っているときは、息が浅くなり、肩に力が入っています。
1日数回、数分だけでもいいので、背もたれに体を預けて「はぁー」と息を吐き出す時間を作ってみてください。
これだけで、がんばりすぎていた体がホッと一息つくことができます。
「休むのが苦手」という方ほど、
意識して力を抜く時間を作ってあげることが大切です。
あなたのペースで、少しずつ
湿気の多い日に体が重いのは、あなたの心の問題ではなく、
体が季節の変化と一生懸命向き合っているからです。
「あぁ、今日も私の体はがんばってくれているんだな」と、
まずは気づいてあげること。それだけで、体は少しだけ軽くなることがあります。
体は敵ではありません。
不調もまた、
「少し立ち止まってみて」「今のまま頑張りすぎなくて大丈夫だよ」と
教えてくれているサインかもしれません。
当院では、そんな「自律神経の乱れ」や「抜けない疲れ」を、
無理やり変えるのではなく、ご本人のペースに合わせて優しく整えていくお手伝いをしています。
一人でがんばりすぎて疲れてしまったときは、
いつでもお気軽に羽を休めに来てくださいね。
Q. 湿気の多い日に体が重いだけでなく、頭痛や首肩こりもひどくなります。関係はありますか?
A. はい、深く関係しています。湿気によって体内の水分代謝が滞ると、筋肉が余計にこわばりやすくなり、首肩こりを強く感じることがあります。また、この時期は気圧の変化も大きいため、頭痛を伴うことも多いです。無理をせず、体を温めてリラックスさせてあげてください。
Q. 体がだるいとき、運動をして汗をかいた方がいいですか?
A. すでに「疲れが抜けない」と感じているときは、激しい運動は逆効果になることがあります。まずは軽い散歩やストレッチ、温かいお風呂など、心地よく体を動かせることから始めてみてください。
