残暑の疲れに加えて、精神的なストレスが重なると、気分も体も重だるくなってしまうことがあります。 東洋医学では、この状態を「肝」の疏泄(そせつ)の低下と捉えます。 肝は“気”や血液の巡りをスムーズにする役割を持ち、この巡りが滞ると、イライラ・胸のつかえ・消化不良などが起こりやすくなります。
肝の巡りが乱れる原因
夏の終わりの暑さは体力を奪い、そこに仕事や人間関係、お盆休み前の準備などで精神的な負担が加わると、肝の巡りはさらに乱れます。 特に「ストレスが溜まると胃腸の調子が悪くなる」という人は、肝の不調が関わっている可能性があります。
おすすめツボで肝の巡りを整える
- 太衝(たいしょう):足の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみ。気の巡りを整え、ストレス緩和に。
- 肝兪(かんゆ):背中、第9胸椎の高さ、背骨から指2本分外側。肝機能や気の流れをサポート。
ツボはやさしく3〜5回押すか、市販のお灸で温めると効果的です。


食事で巡りをサポート
肝の巡りを助けるには、香味野菜(しそ・みょうが・しょうが)や、酸味のある食材(梅干し・レモン・酢の物)が役立ちます。 これらは食欲を促し、消化をサポートしてくれます。
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お盆休み前のセルフケアに
肝の巡りを整えることは、気持ちを軽やかにし、残暑の疲れをやわらげます。 明日からお盆休みに入る方も多い時期。旅行や帰省前に、ツボと食事で心身の巡りを整えておきましょう。