― はりきゅう師として大切にしている想い ―
鍼灸をしていてよく聞かれる言葉があります。
「治してくれるんですか?」
もちろん「よくなりたい」「痛みを取りたい」という気持ちはよくわかります。
でも、私がいつも心に置いているのは、
「治す」のではなく「整える」ことが、結果的に“よくなる”ことにつながるという考えです。
🌿 東洋医学でいう「陰陽」のバランス
東洋医学には、「陰陽(いんよう)」という考えがあります。
日と月、表と裏、動と静。すべてのものは陰と陽に分けられ、
このバランスがとれている状態が「健康」とされています。
🌀 身体を整えるとは、「自律神経」が働きやすい状態にすること
私たちのからだは、意識しなくても呼吸をし、心臓が動き、消化も進みます。
これらをコントロールしているのが「自律神経」です。
痛みや不調は、このバランスが崩れ、自律神経がうまく働きにくくなっているサインでもあります。
🧍♀️からだは“左右対称”ではないけれど、バランスで成り立っている
私たちの体をよく見ると、目も耳も、手足も左右にあります。
だけど、まったく同じではありませんよね?
それでも不思議と、バランスを取って生活ができている。
この**「ちょうどいいバランス」**が崩れたときに、
・肩がこる
・腰が痛い
・眠れない
という症状としてあらわれます。
🪡「整える」ことで、からだは“自分で治す”力を発揮する
鍼やお灸でできるのは、あくまでサポートです。
体の流れを整え、巡りをよくし、自然なバランスに戻るようにお手伝いする。
そうすることで、自分の治る力=「自然治癒力」が目を覚まします🌱
☘️さいごに
私のスタンスは、「症状を治す」ことよりも、「からだの状態を整えること」によって、自然に楽になっていく道を一緒に探していくことです。
でも、「今のからだを“整える”ことで、今より楽になっていくはず」と信じて、
毎回、ていねいに鍼を打ち、お灸をすえています。
そんな思いを、これからも大切にしていきたいと思っています☺️
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