鍼灸で夜の回復力が上がる理由|自律神経を整える施術
1月も後半に入り、お正月休みから仕事や家事のペースが完全に戻ってきた頃でしょうか。この時期は、厳しい寒さと乾燥に加え、年度末に向けた忙しさから「寝ても疲れが取れない」「朝から体が重い」というご相談をいただくことが多くなります。
私たちは本来、意識しなくても寝ている間に体の傷んだ部分を修復し、体力を回復させる力を持っています。しかし、その「回復スイッチ」がうまく入らないまま朝を迎えてしまう方が増えています。
今回は、なぜ鍼灸を受けると「夜の回復力」が上がるのか、その仕組みと根拠について詳しくお伝えします。
“回復力の低下”はなぜ起こる?

日中の疲れを翌日に持ち越してしまう場合、そこには「自律神経の乱れ」と「血流の停滞」という2つの大きな問題が隠れています。
ストレスによる交感神経の過緊張
仕事や家事で常に気を張っていると、自律神経の「交感神経」が過剰に働いてしまいます。本来なら夜に向けてリラックスの神経である「副交感神経」にスイッチが切り替わるべきですが、現代人はこの切り替えがうまくいかず、寝ている間も脳や内臓が「戦闘モード」のまま休めていないのです。
血流不足で疲労物質が抜けない
筋肉が緊張して固まると、血管が圧迫されて血流が悪くなります。すると、日中に発生した老廃物や疲労物質が全身から回収されず、体内に留まってしまいます。この「滞り」がある状態では、いくら睡眠時間を確保しても、目覚めた時のスッキリ感は得られません。
自律神経の切り替えについては、こちらの記事で詳しく解説しています👇
▶🔗寝ても疲れが取れないのはなぜ?|交感神経と副交感神経のメカニズム
鍼灸が睡眠に良い3つの根拠

鍼灸施術は、単にコリをほぐすだけではなく、体の中から睡眠の質を根本的に変えるアプローチです。
① 自律神経バランスの調整
鍼灸刺激は、脳の自律神経中枢に働きかけることが科学的にも証明されています。鍼による微細な刺激が脳へ伝わると、過剰な興奮を鎮め、副交感神経を優位にするスイッチが入ります。これにより、深い眠りへとスムーズに導入されるようになります。
② 筋緊張の緩和
深い睡眠を妨げる大きな要因の一つが、首・肩・背中の筋肉の強張りです。鍼で深部の筋肉に直接アプローチすることで、手技だけでは届かない緊張を緩和します。筋肉が緩むと呼吸が深くなり、脳へ十分な酸素が供給されるため、睡眠の質が向上します。
③ 血流改善で深い睡眠へ
全身のツボを適切に刺激することで、滞っていた血液循環を促進します。特に足元の血流を改善して「頭寒足熱」の状態を作ることで、入眠時に不可欠な「深部体温の低下」をスムーズに促し、中途覚醒(夜中に目が覚めること)を防ぎます。
こんな症状がある人は鍼灸が合いやすい

特に以下のような自覚症状がある方は、鍼灸による「睡眠の質改善」の効果をより実感しやすい傾向にあります。
肩こり・頭痛
慢性的な凝りや頭痛がある方は、常に脳が「痛み」というストレスにさらされています。鍼灸でこの痛みを取り除き、脳をリラックスさせるだけで、驚くほど眠りが深くなるケースが多いです。
更年期の不調
更年期世代特有のホットフラッシュ(のぼせ)や動悸などは、自律神経のアンバランスが主な原因です。鍼灸はホルモンバランスの変化に揺らがない「安定した自律神経」への調整を得意としています。
ストレス性の眠りの浅さ
「布団に入っても仕事のことが頭を離れない」「小さな物音で目が覚めてしまう」といった神経過敏な状態には、精神を安定させる「安神(あんじん)作用」のあるツボが非常に効果的です。
当院では自律神経の乱れを耳の状態から可視化することもできます。👇
▶🔗冬に睡眠が乱れやすい本当の理由|気温よりも「自律神経の変化」を耳介画像でチェック」
当院の施術だからできるサポート

「まき鍼灸院・柔道整復院」では、その場の症状を和らげるだけでなく、あなたの「夜の回復力」そのものを引き出す施術を大切にしています。
以前の記事 🔗「就寝前にやめたい5つのNG習慣」 でご紹介したような生活習慣の改善と、プロによる鍼灸ケアを組み合わせることで、体は確実に変わっていきます。
毎日を元気に、笑顔で過ごすために。あなたの体が本来持っている「眠って治す力」を、私たちと一緒に取り戻していきましょう。
👇睡眠だけでなく、朝のだるさが続く方はこちらも参考にしてください👇
🔗▶朝がつらい…夜がこわい…。その改善の第一歩は?
Q1. 鍼灸を受けると、その日の夜から眠りは変わりますか?
A:個人差はありますが、多くの方が施術当日の夜に「いつもより深く眠れた」「夜中に目が覚めにくかった」といった変化を感じられます。
鍼灸は自律神経の興奮を鎮め、睡眠中の“回復モード”に入りやすい状態をつくります。
Q2. マッサージと鍼灸では、睡眠への効果に違いがありますか?
A. マッサージは筋肉の緊張緩和が中心ですが、
鍼灸は 自律神経・血流・内臓の働き まで含めて整える点が大きな違いです。
「その場は楽になるけど、寝ても疲れが取れない」という方には鍼灸のほうが合うケースが多く見られます。
Q3. どんな人が「夜の回復力」が落ちやすいですか?
A. 次のような方は、睡眠中に十分な回復ができていない可能性があります。
・寝ても疲れが抜けない
・肩こり・首こりが慢性的にある
・夜中に目が覚めやすい
・更年期に入ってから眠りが浅くなった
こうした状態は、自律神経の切り替え不良 が関係していることが多く、鍼灸による調整が役立つケースがあります。







