年末は自律神経が乱れやすい理由
年末は、一年の疲れが積み重なるうえに、仕事や家事、予定が増えやすい時期。
「気が張ったまま」「休んだ気がしない」と感じる方が増えます。
忙しさで“交感神経”が優位になりっぱなし
やることに追われる状態が続くと、身体はずっと戦闘モード(交感神経優位)に。
この状態が続くと、呼吸が浅くなり、肩や首に力が入りやすくなります。
寒暖差と気圧で体が緊張しやすい
屋外と室内の温度差、冷えた空気は、無意識のうちに体をこわばらせます。
その刺激が自律神経の負担となり、「なんとなく疲れる」感覚につながります。
睡眠の質が落ちやすい
交感神経が優位なままだと、夜に切り替えがうまくいかず、
「寝つきが悪い」「眠りが浅い」といった睡眠トラブルも起こりやすくなります。
年末は自律神経が乱れやすく、肩こり・不眠・冷えなど、さまざまな不調が重なりがちです。
その背景や全体像については、こちらの記事で詳しくまとめています。
👉 年末の“自律神経リセット”で一年の疲れを整える方法
5分でできる“自律神経リセット習慣”

長時間の休息が取れるなら、それに越したことはありません。
しっかり休むことが、自律神経を整えるいちばんの近道です。
ただ、年末は「休みたくても休めない」日が続きがち。
そんな時は、短くても“切り替え”を入れてあげることが大切になります。
ほんの5分でも、
緊張モードから一度抜ける時間をつくることで、
自律神経は“整う方向”に戻りやすくなります。
① くび・肩の力を抜く30秒呼吸
(息を4秒吸って→8秒吐く)
椅子に座ったままでOK。
鼻から4秒かけて吸い、口から8秒かけてゆっくり吐きます。
「吐く時間を長くする」ことで、副交感神経が働きやすくなります。
② 背中を伸ばす“胸ひらき姿勢リセット”
(スマホ首・猫背対策)
両手を後ろで組み、胸を軽くひらいて深呼吸を2〜3回。
前かがみ姿勢で固まりやすい背中・首の緊張がゆるみ、呼吸も深くなります。
③ 目を閉じて1分のミニ休息
(副交感神経スイッチ)
目を閉じて、ただ呼吸に意識を向けるだけ。
情報を遮断することで、脳の疲労がリセットされやすくなります。
継続するためのコツ
「きっかけ」を決める(歯磨き前/朝白湯のあと)
「いつやるか」を決めておくと、習慣化しやすくなります。
特別な時間を作らなくても、日常の流れに組み込めばOK。
1日1回できればOKと決めてハードルを下げる
完璧を目指さず、「できたら◎」くらいが続くコツ。
忙しい日ほど、短時間ケアが役に立ちます。
続けるほど“戻りやすい身体”になる
こまめなリセットを重ねることで、
疲れても回復しやすい身体へと変わっていきます。
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年末は忙しさや緊張で、夜になっても気持ちが切り替わらず
「眠れない」「夜中に目が覚める」と感じる方も増えます。
短時間のセルフケアとあわせて、夜の整え方も意識してみてください。
Q1. 5分だけのセルフケアでも自律神経は整いますか?
A.
はい、短時間でも「切り替え」ができれば自律神経は整いやすくなります。
自律神経はオン・オフのメリハリが大切なため、5分でも深い呼吸や姿勢を整えることで、交感神経の緊張がゆるみやすくなります。
ただし、慢性的な疲労が強い場合は、しっかり休む時間を確保することも大切です。
Q2. 忙しくて毎日できないのですが、それでも意味はありますか?
A.
もちろんです。
自律神経ケアは「毎日完璧にやること」よりも、「思い出した時に戻れること」が大切です。
1日おき、数日に1回でも、続けることで“整いやすい状態”が身についていきます。
Q3. 寝る前に行っても大丈夫ですか?
A.
はい、寝る前は特におすすめのタイミングです。
深い呼吸や軽い姿勢調整は、副交感神経が働きやすくなり、眠りの質をサポートします。
強い運動やスマホ操作は避け、リラックスできる環境で行いましょう。








