6月のお休み•••毎週水曜日、1(日)、15(日)、22(日))

【心と身体を整える“センサー”、皮膚は第2の脳】

私たちの体の中で、一番外にあって一番敏感な場所――それが皮膚です。
実は皮膚は、ただの“覆い”ではありません。
外界からの刺激をキャッチし、自律神経や脳神経にも影響を与える、
まさに「第2の脳」と呼ばれる存在です。

特に、

  • 更年期などのゆらぎ期
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 倦怠感
    といった、自律神経が乱れやすい不調があるときには、
    皮膚の感受性が高まりやすくなります。

強い刺激には防御反応が働き、
脳は「これは危険かも」と判断してしまうことがありますが、
やさしい刺激は逆に「安全で心地よい」と感じ取り、
脳や自律神経が安心して整いはじめるのです。

私がよく使うのは、刺さない鍼「FTA(Fine Tapping Acupuncture)」。
皮膚に触れるだけのような微細な刺激でも、
皮膚はそれを“意味ある情報”として受け取り、
神経系に信号を送って体内のバランス調整を始めてくれます。

皮膚は、心と身体をつなぐアンテナであり、
世界と交信するセンサーでもあります。

やさしく触れる、そっと刺激する、
その一手が、脳とからだの深部に変化をもたらす――
鍼灸の力は、そんな静かな奇跡を支えてくれています。

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