朝、目が覚めてもなかなか体が動かない…。そんな「朝スッキリ起きられない」状態は、夏の疲れや季節の変わり目に多く見られます。
東洋医学では、この症状の背景に“肺”の弱りが隠れていることがあります。肺は呼吸だけでなく、全身に「気(エネルギー)」を巡らせる働きを持っています。肺のエネルギーが不足すると、朝からだるく、動き出しが遅くなってしまうのです。
なぜ肺が弱ると朝がつらくなるの?
肺は外の空気を取り込み、酸素を血液に送り込みます。この働きが弱ると、全身に十分なエネルギーが行き渡らず、疲労感やだるさが抜けません。夏の冷房による冷えや、冷たい飲食の摂りすぎも肺の機能を低下させる原因になります。
肺を元気にする呼吸法とツボ
- 深呼吸法
– 朝起きたら窓を開け、5秒かけて鼻から息を吸い、5秒かけて口からゆっくり吐く。
– 背筋を伸ばし、肩の力を抜いて行うのがポイント。 - ツボ刺激
– 尺沢(しゃくたく):肘を曲げた時にできるシワの親指側。咳や呼吸の乱れにも◎
– 肺兪(はいゆ):背中の肩甲骨の内側あたり、第3胸椎の高さ。呼吸を深め、肺機能を整える。


ツボはやさしく3〜5回押すか、市販のお灸で温めても効果的です。呼吸が深まることで、酸素が全身に行き渡り、朝のだるさがやわらぎます。
生活習慣の工夫で肺を守る
夜更かしを避け、朝は太陽光を浴びながら深呼吸を取り入れましょう。冷房の冷え対策として、首元や肩を冷やさない工夫も大切です。
「朝がつらい…」と感じたら、肺を元気にするケアを取り入れて、一日のスタートを軽やかにしましょう🌿
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