「金属が入っていても鍼灸できますか?」
これは実際に、患者さまからいただくご質問のひとつです。特に、整形外科で手術歴がある方や、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など、慢性的な不調を抱えている方の中には、体内にボルトなどの金属が入っている方もいらっしゃいます。
先日も、ある患者さまが初回の鍼灸施術を受けられた後、整形外科の主治医にそのことを話したところ、「鍼はやめた方がいい」と言われてしまい、その後のご予約をキャンセルされました。
その方の迷いや不安は、決して特別なことではありません。医師によっては、鍼灸の有効性や安全性について詳しくご存じない場合もあり、慎重な判断をされることが多いです。
しかし実際には、ボルトが入っていても、鍼灸施術は【禁忌】ではありません。もちろん、状態や刺激の程度には注意が必要ですが、きちんとカウンセリングを行い、体調や既往歴、現在の通院状況をお伺いしたうえで、安全に施術を行うことは可能です。
当院では、
– 初回カウンセリングにて、既往歴・現在の状態・治療歴などを丁寧にお聞きしています。 – 安全な施術のために、必要に応じて「施術同意書」を用意し、ご理解・ご納得いただいた上で署名をお願いしています。 – 鍼灸施術が不安な方には、刺激量や施術方法を調整し、微細な刺激からスタートできます。
同意書は、医師の診療におけるインフォームドコンセントと同様に、施術者と患者様の信頼関係の中で、安心して治療に臨んでいただくための大切なステップと考えています。
そして、患者様ご自身にも、ご自身の病歴や既往症、現在のお悩みについて、できるだけ正確に教えていただけると、施術内容の判断がしやすくなります。
体の声を聴きながら、無理なく整えていく。
それが、まき鍼灸院・柔道整復院のスタンスです。
不安や疑問がある場合は、どうぞ遠慮なくご相談くださいね。