朝つらい・夜こわい…その背景には何がある?

ここでいう「夜がこわい」とは、強い恐怖というより
理由のない不安感や落ち着かなさを指しています。
「朝、目が覚めた瞬間から体が鉛のように重い」「夜、暗くなってくると得体の知れない不安に襲われる」 こうした悩みは、単なる「気合不足」や「性格の問題」ではありません。実は、私たちの体をコントロールしている自律神経が、うまく切り替えられなくなっているサインなのです。
自律神経の“昼夜逆転モード”
本来、私たちの体は日中に「交感神経」が優位になり活動モードへ、夜は「副交感神経」が優位になりリラックスモードへと切り替わります。 しかし、ストレスや過労が続くとこのスイッチの切り替えが鈍くなってしまいます。
日中に活動スイッチが入らないから朝がつらく、夜にリラックススイッチが入らないから脳が過剰に覚醒し、**夜の不安(夜こわい)**に繋がってしまうのです。
「夜になると頭が冴えて眠れない」「布団に入っても不安が強くなる」といった状態は、
自律神経がうまく切り替えられていないサインでもあります。
夜眠れない原因と自律神経の関係についてはこちらの記事で詳しく解説しています
不安・更年期・ストレスの影響
特に女性の場合、ホルモンバランスの変動が自律神経にダイレクトに影響します。更年期特有のイライラや落ち込み、日常的なストレスが蓄積すると、脳が常に「警戒態勢」をとるようになります。これが「なんだか怖い」「眠るのが不安」という感覚を増幅させてしまう原因です。
まず最初にやるべきこと
負のループから抜け出すためには、小さな「きっかけ」が必要です。まずは以下の2点から意識してみましょう。
生活リズムの固定
自律神経を整える基本は、体内時計のズレを直すことです。
- 起きる時間を一定にする: 前日眠れなかったとしても、同じ時間にカーテンを開けて日光を浴びましょう。
- 朝食を一口でも食べる: 胃腸を動かすことで、体は「活動時間だ」と認識し始めます。
寝る前の緊張リセット
夜の不安を和らげるには、強制的に「お休みモード」のスイッチを押す必要があります。
- スマホを離す: 画面の光は脳を興奮させ、不安を煽ります。
- ぬるめのお湯で入浴: 深部体温が下がるタイミングで自然な眠気が訪れます。
- 「今日も一日頑張った」と自分に声をかける: 心理的な緊張を解くことも大切なケアです。
自分だけでは立て直しが難しい理由
「改善しよう」と思っても、なかなかうまくいかないことがあります。それは、心と体の疲弊がセルフケアの限界を超えているからです。
気持ちが先に疲れてしまう
「明日もまた朝がつらいんだろうな」「夜になったらまた不安になるのかな」と、未来の不調を予期して疲れてしまう予期不安の状態になると、自分の意志だけでは前向きな行動が取れなくなります。
身体の緊張が抜けない
長期間のストレスにさらされると、筋肉が強張ったまま固まってしまいます。特に首や肩、背中の筋肉が硬くなると、自律神経の通り道が圧迫され、いくら休んでも疲れが取れない体になってしまうのです。
「自分の状態がよくわからないまま不安が続く」こと自体が、
回復を遠ざけてしまうこともあります。
当院では耳介画像を使って、自律神経や睡眠状態を“見える形”で確認しています

鍼灸でできる“第一歩の後押し”
すべての不安や不調が一度で消えるわけではありませんが、
自分一人で頑張ることに限界を感じたら、プロの手を借りるのも一つの賢い選択です。 鍼灸施術は、皮膚や筋肉に心地よい刺激を与えることで、直接的に自律神経のバランスを整えることを得意としています。
- 深いリラックス効果: 施術中に思わず眠ってしまうほどの心地よさが、脳の警戒態勢を解きます。
- 血流の改善: 筋肉の緊張を緩め、内臓の働きを活性化させることで、朝の目覚めをスムーズにします。
- ホルモンバランスの調整: 更年期などの女性特有のゆらぎにアプローチし、心の安定をサポートします。
自律神経の切り替えがうまくいかない状態では、
「休もう」と思っても体が休めないことが少なくありません。
鍼灸が夜の回復力をどう高めていくのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています
「朝がつらい」「夜がこわい」と感じる毎日は本当に苦しいものです。でも、それはあなたの体が「もう休ませて」と送っている大切なサイン。鍼灸で心身をリセットし、健やかな毎日への第一歩を一緒に踏み出しませんか?
よくある質問(FAQ)
Q. 朝がつらくて起きられないのは、うつ病の可能性もありますか?
A. 自律神経の乱れとうつ症状は重なる部分が多いです。鍼灸で体を整えることで気分が晴れることも多いですが、日常生活に支障がある場合は、無理せず専門医への相談と並行してケアすることをお勧めします。
Q. どのくらいの頻度で通えば改善しますか?
A. 症状の深さにもよりますが、最初は週に1回程度、あくまで目安ですが、最初はまずは1ヶ月続けていただくことで、睡眠の質や朝の感覚に変化を感じる方が多いです。
Q. 夜の不安感が強い時、自分ですぐにできることはありますか?
A. 「腹式呼吸」を試してみてください。鼻から吸って、口から細く長く吐き出すことを繰り返すと、副交感神経が刺激され、パニックや不安が落ち着きやすくなります。








