- 最近、なんとなく疲れが抜けない・やる気が出ない
- 病院の検査では異常がないのに、体が重い
- 東洋医学では、こうした状態を「気虚(ききょ)」と捉える
- “気”とは体を動かすエネルギーであり、心身のバランスを支える
- 鍼灸では、気の巡りを整えることで、体力・集中力・回復力を高めるサポートができる
「朝起きても疲れが取れない」「気力がわかない」「何をするにもおっくう」──
そんな状態が続いていませんか?
病院の検査では異常がないのに、体が重く感じたり、頭がぼんやりする…。
東洋医学ではこうした状態を、**“気(き)”の不足=気虚(ききょ)**と考えます。
“気”は、身体を動かすエネルギーであり、血や水の巡りも支える根本的な力。
そのバランスが崩れると、体力の低下だけでなく、心の不安定さや冷え、肌の乾燥などにもつながります。
この記事では、
👉 気虚とは何か
👉 チェックリストでわかるサイン
👉 日常でできる整え方
をわかりやすく紹介します。

1:気虚(ききょ)とは?
1:「気」とは何か ― 東洋医学の基本
- “気”は生命活動のエネルギーであり、血や水の巡りも支える根本的な力
- 「気・血・水」のうち、最初に乱れやすいのが“気”
- 気が不足すると、疲労感・息切れ・集中力低下などが現れる
- ストレスや過労、睡眠不足、加齢などでも気は消耗する
- 鍼灸では“気の巡り”を整えて、体の回復力を引き出す
東洋医学では、“気(き)”は体を動かすためのエネルギーであり、
血(けつ)や水(すい)の流れをコントロールする生命の源と考えられています。
「気・血・水」は体のバランスを支える3つの柱で、
その中でも“気”は目に見えないけれど、すべての動きを生み出す根本的な存在。
この“気”が足りなくなると──
体は十分に温まらず、血流が滞り、内臓や筋肉もスムーズに働けなくなります。
結果として、疲れやすい・やる気が出ない・息切れがするなどのサインが出てくるのです。
気の不足はストレスや過労、睡眠不足、偏った食事、加齢など、
日常の中でじわじわと進行します。
鍼灸では、ツボや経絡(けいらく)を通して気の流れを整えることで、
体本来の回復力を高めるサポートを行います。
2:気虚が起こる原因と現れやすいサイン
- 気虚の主な原因は、過労・ストレス・睡眠不足・加齢・栄養不足
- 「食べる力」「休む力」「笑う力」が弱ると気が減る
- 朝起きるのがつらい・声が小さい・ため息が多いなどもサイン
- 季節の変わり目(特に秋)や更年期にも出やすい
- 放置すると、免疫力や自律神経の乱れにもつながる
気虚(ききょ)は、気のエネルギーが不足している状態を指します。
その原因は、日常の中に潜んでいます。
例えば、仕事や家事のしすぎ(過労)、精神的なストレス、
睡眠不足や不規則な食生活など。
こうした生活習慣が続くことで、体を支える“気”が消耗していきます。
また、年齢を重ねることでも気の生産力はゆるやかに低下します。
特に女性はホルモンバランスの変化も重なり、
更年期や季節の変わり目(特に秋)に“気虚”のサインが出やすくなります。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きるのがつらい
- 声が小さい、またはよくかれる
- 食後に強い眠気がある
- ため息が多い、気分が落ち込みやすい
これらは、体のエネルギーがうまく巡っていないサインです。
放っておくと、免疫力の低下や自律神経の乱れにもつながるため、
早めのケアが大切です。
自律神経の乱れも“気の巡り”と深く関係しています。
→ 自律神経の乱れと体調不良の関係について詳しく読む
2:気虚セルフチェック|あなたはいくつ当てはまる?
1:「気虚セルフチェック|あなたの“気のエネルギー”足りてる?」
- 気虚の特徴をセルフチェック形式で確認できる
- 3つ以上当てはまれば要注意サイン
- 身体の疲れ・気持ちの落ち込み・集中力の低下が共通点
- 気虚は自律神経の乱れや更年期症状とも関連
- 鍼灸・お灸ケアで整える前に、まず「自覚」が大切
気虚(ききょ)は、体のエネルギー不足のサイン。
まずは自分の状態を知ることが、改善の第一歩です。
次のチェックリストを試してみましょう。
✅ 気虚セルフチェック
(3つ以上当てはまる場合は、気のエネルギーが不足気味です)
- 朝起きても疲れが抜けない
- 少し動くと息切れする、または疲れやすい
- 声が小さい、または話すのがおっくう
- 集中力が続かない、ぼーっとすることが多い
- 食後に強い眠気がある
- 手足が冷える、またはむくみやすい
- 天気や季節の変化に体調が左右されやすい
- やる気が出にくい、気分が沈みがち

2:今日からできる!気虚を整える3つのセルフケア
- 「食べる・休む・動く」の3つをバランスよく行うことが基本
- 食べる:胃腸を冷やさず、温かい食事で“気”を養う
- 休む:質の良い睡眠と深呼吸で自律神経を整える
- 動く:軽いストレッチやウォーキングで気を巡らせる
- 毎日の習慣が、鍼灸効果の持続にもつながる
“気”を整える基本は、「食べる・休む・動く」 の3つ。
どれも特別なことではなく、日々の積み重ねが大切です。
🍚 ① 食べる:胃腸を冷やさず、温かい食事を
気は食べ物から生まれるため、冷たい飲食は避け、
温かいスープや煮物などで“気”を養いましょう。
胃腸を整える「根菜・米・味噌汁」は、体のエネルギー補給にぴったり。
😴 ② 休む:睡眠と深呼吸で回復スイッチを
夜更かしやスマホの見すぎは、自律神経を乱しやすくします。
寝る前に深呼吸を3回するだけでも、副交感神経が働き、
体と心が落ち着いて“気”の回復が進みます。
🚶 ③ 動く:軽い運動で気を巡らせる
激しい運動より、軽いストレッチやウォーキングが◎。
特に朝日を浴びながらの深呼吸や散歩は、体内時計を整え、
日中のエネルギーを生み出します。
“気虚”は、日常の積み重ねで少しずつ整っていくもの。
無理をせず、毎日少しずつ「気を満たす習慣」を取り入れてみましょう。
季節に合わせた“温め食材”の取り入れ方も、気を補うサポートになります。
→ 更年期の冷えと乾燥ケアの記事を読む
3:気虚を整えるツボと鍼灸ケア
1:“気”を補う代表的なツボ
- 「気」を補い、疲労回復・自律神経の安定を促す代表的ツボを紹介
- 三陰交・足三里・関元はセルフケアでも使いやすい
- 日々のお灸や指圧で“気の通り道”を整える
- 即効性より“じわじわ”が基本。継続が大切
鍼灸では、体内の“気の通り道(経絡)”を整えることで、
エネルギー不足や疲れの回復をサポートします。
特に気虚に効果的なツボとして、次の3つが代表的です。
🌿 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上、指4本分ほどの位置にあるツボ。
「血」や「気」を補い、冷え・むくみ・月経不調にも使われます。
女性にとって大切な“体を育むツボ”です。

💧 足三里(あしさんり)
ひざの外側、くぼみの下あたり。
胃腸の働きを整え、“全身の気”を高める万能ツボ。
疲れやすい人や食欲がないときにおすすめです。

🔥 関元(かんげん)
おへそから指3本分下。
「元気の源」とされるツボで、冷えや倦怠感の改善に役立ちます。
お灸で温めると、全身にエネルギーがめぐりやすくなります。
これらのツボは、毎日数分のお灸や軽い指圧でもOK。
“体を温めて整える”ことで、少しずつ気の通りが良くなっていきます。

2:鍼灸施術で整える“気の巡り”
- 鍼灸は「気・血・水」の巡りを整える根本ケア
- 鍼刺激が自律神経を介して内臓機能や血流を整える
- 気虚傾向の人には深く刺さず、穏やかな刺激で反応を促す
- 継続により、疲れにくく“気が満ちる”体質へ導く
鍼灸は、体に微細な刺激を与えることで 「気・血・水」 の巡りを整える療法です。
気虚の状態では、エネルギーの流れが滞り、体が重だるく感じたり、
集中力が続かないなどの不調が現れます。
鍼による刺激は、自律神経を通じて内臓機能を整え、
血流や代謝のバランスをととのえる効果が期待できます。
また、お灸による温熱刺激は、冷えや倦怠感を和らげ、
“気”のめぐりをスムーズに導きます。
気虚傾向の方には、深く刺すような刺激は避け、
体にやさしい浅めの鍼で、じんわりとした変化を促します。
継続していくことで、「気がめぐり、満ちる体」 へと少しずつ整っていきます。
当院では、耳介画像を活用した全身施術で、気・血・自律神経のバランスを整えています。
→ 耳介画像全身はりきゅうの詳しい施術内容はこちら

4:「まとめ|“気の巡り”を取り戻して軽やかな毎日へ」

- 「気虚」は、現代のストレスや生活リズムの乱れでも起こる
- 食事・睡眠・呼吸・鍼灸など、日常の積み重ねが回復の鍵
- 自分の“疲れやすさ”に気づくことが、整える第一歩
- 体の声を聞き、少しずつ巡りを取り戻す意識を
「気虚」という状態は、特別な病気ではなく、
日々のストレスや生活の乱れが少しずつ積み重なって起こる“エネルギー不足”のサインです。
東洋医学では、からだと心をひとつの流れとしてとらえます。
そのため、食事・睡眠・呼吸・鍼灸などの習慣を整えることが、
気の巡りを取り戻すいちばんの近道です。
まずは、
「疲れやすい」「朝がつらい」「ため息が多い」など、
自分の中の小さな変化に気づくことから始めてみましょう。
そして、無理のないペースで体を休ませ、
“気がめぐる”感覚を取り戻すことができたら、
心もふっと軽くなっていくはずです。
まき鍼灸院・柔道整復院では、
からだと心のバランスを丁寧に整えながら、
その人のペースに寄り添ったケアを行っています。
初めての方も安心してご相談ください。
→ 初めての方はこちらからどうぞ
Q1. 「気虚(ききょ)」って病気なんですか?
A. いいえ、「気虚」は病気ではなく、からだのエネルギーが不足している状態を表す東洋医学の考え方です。
疲れやすい、朝がつらい、やる気が出ないなどのサインがあれば、生活リズムや食事を整えることで自然に回復を促せます。
Q2. 気虚を改善するにはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 個人差はありますが、体質改善には1〜3か月ほどかけて整えていくのが理想です。
体のエネルギー(気)は毎日の食事や睡眠で少しずつ蓄えられるため、焦らず継続することが大切です。
Q3. 鍼灸で“気の巡り”は本当に整うの?
A. 鍼やお灸の刺激は自律神経のバランスを整え、血流や代謝を促すことで「気」の巡りをサポートします。
当院では全身の状態を見ながら、やさしい刺激でエネルギーを巡らせる施術を行っています。








