年末が近づくと
「なんとなく体が重い」「疲れが抜けない」「冷えやすい」
そんな感覚が強くなってきませんか?
この時期の不調のキーワードは “巡り”。
血流・体温・姿勢のバランスが崩れることで、自律神経も乱れやすくなります。
今回は、忙しい年末でも取り入れやすい “巡り”を良くする3つのケア をご紹介します。
年末は“巡り”が悪くなりやすい理由
運動量の低下で血流が滞りやすい
寒さや忙しさから体を動かす機会が減ると、筋肉のポンプ作用が弱まり、血流が滞りやすくなります。
その結果、肩こり・冷え・だるさを感じやすくなります。
冷えで末端の巡りが落ちる
気温の低下により、体は熱を逃がさないよう血管を収縮させます。
特に手足やお腹などの末端は冷えやすく、巡りの悪化が全身の不調につながります。
忙しさで姿勢が崩れる(猫背・巻き肩)
年末はデスクワークやスマホ時間が増えがち。
猫背や巻き肩の姿勢が続くと、胸や首周りが圧迫され、血流や呼吸が浅くなり、自律神経にも負担がかかります。
“巡り”を良くする3つのケア

① 温めで血流を促す(首・お腹・腰)
まずは 「冷やさない」ことが最優先。
首・お腹・腰は巡りの要となるポイントです。
・首元にマフラーやネックウォーマー
・お腹に腹巻やカイロ
・腰や下腹部にお灸や温熱ケア
無理に全部やらなくても、1か所決めて温めるだけで十分効果があります。
② 肩甲骨と股関節の軽いストレッチ

肩甲骨と股関節は、血流の“中枢”となる関節。
大きく動かすことで全身の巡りが一気に改善しやすくなります。
・肩をゆっくり回す
・腕を後ろに引いて胸を開く
・股関節を左右に揺らす
1分程度でOK。「動かした感覚」を大切にしてください。
③ 深い呼吸×姿勢リセットで交感神経を落とす
姿勢を正し、ゆっくり息を吐くことで、交感神経の緊張が和らぎます。
背筋を軽く伸ばし
→ 鼻から息を吸い
→ 口から長く吐く
呼吸が深くなると、血流も自然と整いやすくなります。
忙しい年末でも続けるためのコツ
朝・夜のルーティンに1つだけ入れる
「全部やらなきゃ」と思わないことが継続のコツ。
朝か夜、どちらかに 1つだけ組み込むだけで十分です。
温める場所を固定すると続きやすい
今日は首、明日はお腹…と迷うより
「私はお腹」と決めてしまう方が、習慣化しやすくなります。
できた日は小さく“チェック”して自信にする
カレンダーに○をつける、心の中で「今日できた」と認める。
小さな積み重ねが、巡りやすい体をつくっていきま
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Q1. 「巡りが悪い」とは、具体的にどういう状態ですか?
A.
血流やリンパの流れが滞り、体のすみずみに栄養や酸素が届きにくくなっている状態です。
年末は冷え・運動不足・姿勢の崩れ・ストレスが重なり、肩こり・だるさ・疲れが抜けないといった不調として現れやすくなります。
Q2. 温めるなら、どこを優先すると効果的ですか?
A.
首・お腹・腰は「巡り」の要になる場所です。
すべてを一度に温めなくても、1か所だけ決めて続けるほうが効果を感じやすくなります。
腹巻やカイロ、入浴後の保温など、無理のない方法で十分です。
Q3. ストレッチは毎日しないと意味がありませんか?
A.
毎日でなくても問題ありません。
大切なのは「強く伸ばすこと」よりも、姿勢をリセットして巡りを戻すこと。
1日30秒〜1分でも、肩甲骨や股関節を動かすだけで血流は変わります。
Q4. セルフケアだけで整わない場合はどうしたらいいですか?
A.
疲れが深く溜まっている場合や、冷え・緊張が慢性化している場合は、
セルフケアだけでは追いつかないこともあります。
そのような時は、鍼灸で全身の巡りや自律神経のバランスを整えるサポートも有効です。








