寝る前2分でできる睡眠改善ツボ3選|セルフケア
1月は「年の切り替わり」で何かと忙しく、気持ちが落ち着かずに寝つきが悪くなる方が増える時期です。
東洋思想では、年の干支や巡りも心と体の状態に影響すると考えられてきました。 たとえば、2026年の干支である「丙午(ひのえうま)」は、文字通り**「火(ひ)のエネルギーが非常に強い年」**として知られています。火は上昇する性質を持つため、昔からこの時期は「気持ちが高ぶりやすく、不眠になりやすい」と結びつけて語られることもありました。
実際、現代の生活でも「頭が冴えて眠れない」「体は疲れているのに心が休まらない」といったご相談は非常に多いです。今回は、そんな高ぶった神経を鎮め、心地よい眠りへと誘う「睡眠改善のツボ」をご紹介します。
ツボ押しが睡眠に効果的な理由
なぜ、皮膚の上からツボ(経穴)を押すだけで睡眠が改善されるのでしょうか。それには、東洋医学と西洋医学の両面から理由があります。
自律神経の働きを整える
睡眠の質を左右するのは、自律神経の切り替えです。日中活動するための「交感神経」から、リラックスするための「副交感神経」へとスムーズに移行することで、私たちは深い眠りにつくことができます。
東洋医学では、気持ちが高ぶりやすい状態を「火が強い」と表現します。 ツボを刺激することで、この過剰な「火(熱)」を落ち着かせ、自律神経のバランスを整えるサポートができるのです。
筋緊張の緩和で寝つきをよくする
ストレスや疲労が溜まると、無意識のうちに肩や首、足首周りの筋肉が緊張して硬くなります。筋肉が強張っていると、脳は「まだ活動中だ」と勘違いしてしまい、リラックスモードに入れません。ツボ押しによって局所の血流を促し、筋肉を緩めることで、脳へ「もう休んでいいよ」というサインを送ることができます。
夜なかなか眠れない状態が続く場合、
その背景には「自律神経の乱れ」が関係していることもあります。
▶︎ 夜ねむれない…それ「自律神経の乱れ」のサイン? もあわせて参考にしてみてください。
寝る前に押したいツボ3選
布団の中で簡単に見つけられる、睡眠改善に特化した3つのツボを厳選しました。
① 安眠(あんみん)
その名の通り、安眠を促す特効穴です。
- 場所: 耳の後ろにある尖った骨(乳様突起)の下端から、指1本分後ろにあります。
- 効果: 乱れた自律神経を落ち着かせ、不眠症や頭痛の緩和に役立ちます。

② 失眠(しつみん)
「眠りを失ったとき」に使う、足の裏にあるツボです。
- 場所: 足の裏、か骨の中央(かかとの膨らみの真ん中)にあります。
- 効果: 高ぶった神経を鎮め、下半身の冷えを改善しながら自然な入眠を促します。

③ 内関(ないかん)
精神的なストレスや不安を感じている時に効果的です。
- 場所: 手首の横紋(しわ)の中央から、肘に向かって指3本分上がったところにあります。2本の筋の間に位置します。
- 効果: 動悸や不安感を鎮め、リラックスした状態を作ります。

2分でできるセルフケア簡単ルーティン
毎晩の習慣にしやすいよう、短時間で効果を引き出す方法をお伝えします。
効果的な押し方
- 呼吸に合わせて: 息を細く長く吐きながら、3〜5秒かけてゆっくり押し込みます。吸う時に力を抜きます。
- 痛気持ちいい強さで: 決して力任せにせず、心地よいと感じる強さがベストです。
- 温める: 指で押すだけでなく、お灸やホットタオルでツボ周辺を温めるとより効果的です。
注意点(強く押しすぎない など)
- オーバーストレス: 強く押しすぎると、逆に神経が昂ったり揉み返しが起きたりすることがあります。「じわ〜っ」と響く程度に留めましょう。
- 飲酒・発熱時: お酒を飲んだ後や、高い熱がある時のツボ押しは控えましょう。
セルフケアで改善しない場合の考え方
もし、これらのツボ押しを続けても「全く眠れない」「日中の倦怠感が強い」という場合は、セルフケアだけでは解消しきれない深い疲労や、内臓のアンバランスが隠れているかもしれません。
特に更年期世代の女性は、ホルモンバランスの変化によって「火」のエネルギーを制御する力が弱まり、不眠が長期化しやすい傾向にあります。そのような時は、プロの鍼灸師による全身調整を検討してみてください。お一人お一人の体質に合わせた施術で、根本から「眠れる体」づくりをサポートいたします。
「今夜からぐっすり眠りたい」という方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
Q1. ツボ押しは毎日やったほうがいいですか?
A. 毎日できるに越したことはありませんが、
「眠れない日だけ」「気持ちが高ぶっているときだけ」でも十分です。
ツボ押しは即効性より“切り替えのきっかけ”を作ることが目的なので、
無理に習慣化しようとせず、できる日だけ行ってみてください。
Q2. 強く押したほうが効果は高いですか?
A. 強く押す必要はありません。
むしろ、強すぎる刺激は神経を興奮させてしまい、逆効果になることもあります。
「痛気持ちいい」「じんわり響く」程度のやさしい刺激を、
呼吸に合わせてゆっくり行うのがポイントです。
Q3. ツボ押しだけで不眠は改善しますか?
A. 軽い寝つきの悪さや一時的な不眠であれば、
ツボ押しで改善するケースも多くあります。
ただし、眠れない状態が長く続く場合は、
自律神経や体全体のバランスが崩れていることも少なくありません。
そのような場合は、全身から整えるケアを検討することも大切です。








